内臓型冷え性の知名度の低さったらない
『内臓型冷え性』がどういう病気か知っている人はいますか?
残念ながら、僕の周りで知っている人はいませんでした。
世間でも、そこまで知名度は高くないでしょう。
僕が内臓型冷え性に悩まされるようになったのは、高校生の頃からでした。
それから数年経ちますが、今でも悩まされています。
この記事では、僕のような内臓型冷え性の方について少しでも知って頂ければと思い、
ある内臓型冷え性に悩まされる、一人の事例について紹介したいと思います。
内臓型冷え性の症状
内臓型冷え性は、文字通りではあるのですが、内臓が冷えやすい体質のことを言います。
体のどの部分よりも先に、内臓が冷えるのが早いのです。
そのため、ちょっとした冷風なんかでも内臓を冷やしてしまい、体調を崩してしまいます。
僕の場合だと、腹痛、胃痛、吐き気、頭痛、倦怠感などの症状を発症します。
もっとも辛いのが腹痛で、お腹を壊しやすくなってしまいます。
こんな状況で発症する
理解してもらえない一つの要因が『ちょっとした冷風で内臓が冷える』という点です。
例えば、こんな状況で内臓を冷やして、体調を崩してしまいました。
- 電車の低冷房車で冷房を直接浴びて、10秒で腹を壊す。
- 学校の式典で冷房の風がお腹のあたりを通り過ぎて、下痢になる。
- 扇風機の首振りが僕の方を向いて、腹痛になる。
- 運動の後、Tシャツをパタパタ仰いで、お腹が露出して、腹を壊す。
- 運動をした後、冷たい麦茶を飲んで、胃痛でもだえる。
他にもたくさん思い浮かびますが、こんな感じで、あっという間に腹を壊します。
特徴的なのは、温度がそこまで低くなくても、体調を壊すということ。
例えば、28℃に設定されたエアコンでも、風があることと、お腹の付近にあたるということが揃えば、額に汗をかいている状態で、お腹を冷やしてしまいます。
なぜ理解されないのか?
ほとんどの健康な人は28℃のエアコンの風を直接浴びても、心地よいなあと感じるか、長時間浴びてようやく肌寒いなあと感じる程度だと思います。
しかし内臓型冷え性の場合は体が冷えるよりも先に、より早く内臓が冷えてしまうので、健康な人からしたら理解できないのでしょう。
健康な人にとって、28℃の冷房は体調を壊すようなものではありませんから。
そのため僕が冷房を消そうとしたり、消そうよと提案するのはとても難しいのです。
その冷房を消すと、健康な人にとっては地獄のような暑さになる場合があるので。
もちろん、家族や親密な友人であるなら理解してもらえますが、それ以外の例えばクラスメイトとかがたくさんいるなかでは、そういった提案は難しいです。
実際に行っている対策法
そんななか、内臓型冷え性の人ができることと言えば、内臓を温める方法や冷やさないようにする工夫です。
僕の場合は、学校に行く前に必ず、ポケットカイロと予備の上着、そして腹巻を巻いて家を出るようにしていました。
これらを使うことで、内臓の温度を冷やさないように、調整できるようになります。
しかし、こういったことをしていたら、友人などに笑われることがありました。
「真夏なのに、なんでお前カイロ持ってるんだよ(笑)」
みたいなね。
僕はあんまり気にしなかったけども、こういうところも内蔵型冷え性が理解されない点でもあるのです。
真夏が一番きつい
そう、内臓型冷え性の一番つらい季節は真夏。
温度差が激しければ激しいほど、内臓型冷え性はつらいのです。
まあ、冬に全く起きないというわけではないのですが、冬は厚着をしていますし、冷房がかかっているという訳ではないので、真夏に比べれば辛くはないのです。
しかし、世間一般で言えば、冷え性と言えば『冬』がつらい。
なので、冷え性がーとか言うと、冷房が強いわけではないし、冬でもないのに何言ってんだ?とか思われるのです。
終わりに
内臓型冷え性について、少しでもいいので理解してもらえたでしょうか?
これからの季節、どんどん暑さが増していきますが、僕にとっては冷房の温度に脅威を感じ始める頃でもあるのです。
電車の中でお腹をさすり、苦悶の表情を浮かべた大学生がいたら、よければ席を譲ったり、冷房の当たらない場所に案内してあげてくださいな。
きっと彼は、満面の笑みを浮かべて、感謝してくれることでしょう。
まあ、そんな大学生、僕ぐらいだろうがね(笑)